こんにちは、天然100%ヘナにこだわるヘナマイスター齋藤です。
先日お見えの自宅ヘナ歴10年のお客様がおっしゃっていた事が興味深い。
「ヘナをしてると言うと美容師に嫌な顔をされる」
「ヘナよりこっちが良いとそのサロンのカラーを勧められる」
「とにかく担当の美容師はヘナを良く思ってなかった」etcetc.......
これには正直、私は理解出来るんです。そんな【美容師事情】を書いてみます。
(あくまでも私心ですのであしからず)
サロンでの教育 1年目
新卒でサロンに就職した美容師さんが教わる事の中に「サロンの商材」の説明。
「これがパーマ液、そしてカラー剤はうちでは3種類、これとこれね」
「ちゃんとメモしてね?先輩に○○持って来て!って言われたらこれだよ?」
「このカラー剤にはこの液体を1:1で混ぜる」
「そしてこれはヘナね。ヘナはマヨネーズくらいになるまで水で溶いてね」
こんな感じです。
あわせて「サロンでの動き」や「掃除」などを教わり
まずはアシスタントとしての基礎を学ぶ訳です。
その後はシャンプー、ワイディング(ロッド巻き)、カラー塗布を
朝晩トレーニングし着々と技術者への道を歩みます。
サロンでの教育 2年目
この頃から 少しずつカットの練習に。
やはり美容師になった以上、カットが出来ないと美容師と認められない!!
と言う意識からとにかく真剣にトレーニングに明け暮れる。
一方で、練習の為のウィッグはアシスタントの給料にはかなり負担。
それ以上に負担なのがモデルハント。モデルじゃないと先輩は見てくれない。
営業では依然、アシスタントとして先輩美容師のお客様にロッドを巻いたり
カラーを塗布したり、そして後輩への目配りなど一番心身共に辛い時期。
技術者デビュー 美容師3年目
たくさんの店内オーディションを経て、いよいよ技術者デビュー。
しかし自分の顧客が一人もいない為、「新規客」を彼らは担当します。
まだまだ経験浅い彼らは日々、ドキドキしながらの施術。
やっとお見送りしては「あ〜すれば良かった」「あれで良かったのかな?」
と、反省や不安ばかり。そしてそれを補うべくまた練習。
一方、パーマやカラーは先輩のアシスタントをしていた事から割とお客様には満足してもらえ、
過信してしまう事も多々。とにかくこの時期の彼らの頭の中は
「カットカットカット」
「良いデザイン かっこいいデザイン」 これのみです。
美容師6年目 26歳
この頃から指名も増え、後輩からの信望も厚くなり社内での役職も。
同年代のお客様が多かった時期を経て、自分の母親世代を担当しだすのもこの頃。
そこで初めて不慣れな「白髪染め」の相談を受けるようになり「ヘナの存在」を初めて知るも
サロンのメニューにない事からお断りしてしまう。
アシスタント時は先輩の指示で良かったモノが自分の判断で薬剤の選択もしなくてはいけない。
少しでもお客様の事を考え「薬剤」を選び、お客様の支持も徐々に増える。
美容師10年目 30歳
売上も順調に伸び、サロンでは店長クラスに。
一方、雑誌やメディアの露出も増え、思考のほとんどがデザイン重視にせざるを得ない。
美容師10年目と言う事もあり、ほとんどの美容商材にも精通し、そろそろ独立も視野に。
ヘナのオーダーがあったとしても「俺はデザインで売ってるんだ!ヘルシーなメニューなんて興味ないよ!ヘナなんて他でやってきてくれ!」の時期でもあります。
32歳 独立
いよいよ、一国一城の主。
それまではお客様を綺麗にしていれば良かっただけから
「経営者」として「考え」「悩む」と言う項目が増える。
- 売上を増やすには?
- 社員の就業意欲をアップさせるには? などなど。
そして、自サロンのメニューの見直しと言う重要な項目が。
そこへ現れるのが「独立前からお世話になっている業者のささやき」です。
続く.......